店舗や事業所のホームページ集客に関して、見込み客が集まる記事の作り方は既にお伝えしている通りです。
ではせっかく書いた記事がGoogleの検索結果のいいポジションに出てくれなくては、見込み客がホームページに訪れてくれません。
記事の作り方とは別で、Googleの検索結果のいいポジションに自分のホームページを表示させる対策のことを、専門用語で「SEO対策」なんて言ったりします。最近はお店をやられてるオーナーさんもSEO対策という言葉で「あ、知ってる」と言われるケースが増えてきたと思います。
SEO=Search Engine Optimizationの略です。検索エンジン最適化なんて以前は言われていました。
ここでは店舗向けのSEO対策の基礎3つと、Googleという会社について知っていただきます。
SEO対策よりユーザーのためのホームページ制作を
ユーザーという表現をしますが、これはあなたのホームページを利用する人たちのことを指します。
SEO対策とか検索エンジン最適化なんていうととても大変に思えてきますが、重要なのはGoogleの相手をしたり、Googleにおもねることだとは私は思っていません。
「最重要事項はあなたのホームページに来てくれる人を大切にすること」これです。
- 情報を探している人に適切な情報を提供してあげる事
- あなたの記事を読んでる人がストレスなく読み進められる事
- あなたのホームページに必要な情報が掲載されていること
- ユーザーが必要な情報に到達しやすいこと
- やたら広告が多くない事
- 適切なタイミングでオファーしていること
- 画像が綺麗で、説明図がわかりやすく表現されていること
- 誰のホームページか明示され、疑念を持たれないこと
- 聞きたいことを問い合わせできること
- あなた自身や、あなたのお店が信頼されていること
- 事業が適切に行われていること(ホームページとは無関係ですが‥)
こういったことが重要だと思います。
ホームページに取り掛かる際にはこれらのことを念頭に置いてほしいと思います。
検索エンジン(Google)は何をしているのか
ここでいったんGoogleの検索エンジン(クローラーとかロボットなどとも呼ばれる)が何をしているのかを整理します。
クローラーは世界中のホームページを訪れ(クローリング)てその情報を書き集めまくっています。まさにすべてのホームページに書かれている文章や画像や様々なスコアがGoogle社の中に格納されているといってよいでしょう。
そして特定のキーワードでGoogle検索が行われたときに(例えば 整骨院とか美顔器とか 安いランチとか)、最適なホームページを順位付けして結果表示を行っている訳です。
なのであなたのホームページはこれこれこういうジャンルの、これについて書いたホームページですよ。そしてこの記事はこれこれについて書いた専門の記事ですよ、といったことをクローラーに読み取ってもらう必要があるわけですね。
Googleのビジネスモデルとは
わたしたちは無料でGoogle検索を利用することができます。必要な時に必要な情報を探すことができますよね。
Googleはどういうビジネスモデルなのかというと
無料で便利なツールをたくさん使ってもらい
広告収益を稼いでいくビジネスモデル
なのです。
Google社はGoogle検索だけでなくて、Youtubeとか、Googleマップとかも。全て無料で使えますよね。たくさんのユーザーに何度も何度も長時間使ってもらいつつ、その画面のはじっこに少しだけ広告を載せていて、広告収入を稼いでいるのです。
例1
例2
ではどういう目的でGoogle検索が存在しているかというと、「ユーザー至上主義」ということが言えます。
ユーザーに使ってもらえなくなったら収益が稼げない訳ですので。
ということはGoogle社もユーザーのために情報やツールを提供しているのだと理解できます。したがって不誠実なホームページや嘘の情報はGoogle検索結果に出したいと思わないでしょう。
ユーザーのために誠実にホームページ運営をしていれば、自然とSEO対策が出来てしまうと言えます。
とはいえ理想通りにはいかないものなので、どんな点に注意して注力していけばよいかも解説していきます。
SEO対策は公開されているわけではない
SEO対策と一口で言いますがそのやり方はGoogleによって公開されているわけではありません。
なのでSEOの専門家が世界中で議論し検証し、その中からSEO対策に効果があるポイントはコレとコレなんじゃないか・・・として個々の経験も踏まえながら行っているのが現状です。
なのでSEO業者のA社とSEO業者B社のSEO対策では違いがある場合がほとんどです。
SEO対策に完璧なものはなく、必ずしも上位表示が達成できるものでもないことを注意しておきます。
とはいえ需要の高いキーワードで上位表示できずとも、小粒のたくさんのキーワードでユーザーを集めることはできますので安心してください。
私がこのサイトでSEO対策と言ってお伝えしているのは、私自身の経験+Google社の資料などから総合してお伝えしているものです。
Googleが公式にホームページ運営者に発表しているのはこちらです。
https://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja
詳しく知りたい方は一読しておくとよいでしょう。
SEO対策は時代とともに変化する
時代とともにGoogle検索も成長していますし、Google社が重要視しているものも変化してきていると感じます。
少し前はホームページのコンテンツ(記事)の良さが重視されていたけど、近年はホームページを運営する企業の規模や信頼度、法令順守も重視されるようになってきたと感じます。
したがってSEO対策はコレといった確固たるものはなく、時代の変化とともにSEO対策も変化するものだとも覚えておいてほしいです。
その中で不変なものは「ユーザーのため」というミッション、ビジョンでしょう。
SEO対策はライバルのホームページとの相対評価
SEO対策ということで狙っているキーワードで上位表示を目指したいとおもうことでしょう。
もしうまくいけば膨大な見込み客を一気に集めることも可能になるからです。
ところがあなたが上位表示を狙っているキーワードに対しては、あなたと同業のライバル店も上位表示を狙っていることでしょう。
上位表示をするということは日本全国で、あるいはあなたの地域(市区町)で、その狙ってるキーワードで1位~5位に入らないといけないのでとても難しいのです。
Google社はどのホームページのスコアを高く評価し上位表示させるでしょうか。
それはホームページの記事の内容、ユーザー体験、運営者の信用などあらゆる要素(シグナルという)を判断します。
したがってライバルホームページとの「相対評価」であると言えます。
あなたの記事はライバル店よりも良い記事で、ユーザーのためになって、信頼される記事でなくてはいけないと考えましょう。
ある意味ライバルがいないキーワードであればあなたが楽勝で独占できますし、ライバルひしめくキーワードは難易度が高いということになりますね。
検索順位に影響を与える要素は200以上あると言われている
ホームページのあらゆる要素に点数を付けて、順位付けをしてGoogle検索結果に表示していると言いました。
検索順位に影響を与える要素は正確ではありませんが200以上あると言われています。
例えば以下のようなものです。
★運営者、運営企業の規模、信用
★コンテンツの質
・運営歴
・位置情報
・キーワードに関連した記事
・記事内の共起語
・ドメイン情報
・記事の量
・文字の量
・画像の最適化、Alt設定
・ホームページの表示速度
・モバイル、スマホ対応された表示
・情報の最新性
・情報の正確性
・情報の多様性
・ホームページの更新頻度
★他のホームページから紹介されているか(リンクをもらっているか)
・正しいHTML構文か
・みだしHタグの最適化
・問い合わせページ、個人情報保護のページ、サイトマップページ、利用規約ページがあるか
・Youtube動画を使っているか
・Google Mapを使っているか
・ホームページの利便性、操作性、視認性
・ホームページのセキュリティ
・SNSでのシェア
・内部リンクの最適化
SEO対策を行うにはこれらの要素に気を配りつつホームページを製造し記事を投稿し運営していくとよいのですが、すべてやるのも大変ですので優先順位を決めて取り掛かればよいと思います。
SEO対策の力点3つをお話ししていきます。
SEO対策の力点1(コンテンツ)
個人的な感覚では前章でお伝えした要素のなかで店舗オーナー様には
★コンテンツの質
ここを頑張ってほしいと助言します。記事をたくさん書いて書く行為に慣れてもらうことが必要ですね。
最初はへたっぴな記事でも書けば慣れて来るし読んでもらえる記事になっていくでしょうから。
本当は
★運営者、運営企業の規模、信用
★他のホームページから紹介されているか
も大事なのですが、自分でどうにかできる部分が少ないので、まずはコンテンツの質を頑張ってください。
「質」って言われてもわからないよ!
と言われるかもしれません。最低限の質を担保するためにどんな記事を誰にむけて書くかが重要ですので、こちらの記事もご覧ください。
SEO対策記事の文章術についてはまた別途解説します。
SEO対策の力点2(紹介を受ける)
これはどういうことかというと
★他のホームページから紹介されているか(リンクをもらっているか)
これについて頑張るということです。
そもそも「リンクをもらう」とは?
ホームページやブログやSNSで誰かのホームページを紹介するときに行う行為のことです。
具体的にはHTMLの構文でAタグというものを使います。
<a href=”https://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja” rel=”noopener” target=”_blank”>こちら</a>
このように記述すると以下のようになるわけです。
細かい記述法は覚えなくていいですけど、クリックすると紹介を受けたホームページにジャンプする仕組みになっています。これがリンクです。
人はどんな時に紹介したくなるのか?
リンクという行為は信頼されるホームページでなければ獲得することが出来ません。
この記事を誰かに広めたい、そういったときに紹介が発生します。
- 役に立つ記事を見つけた時
- 面白い記事を見つけた時
- 自分のブログと関連のある記事を見つけた時
- 引用されたとき
- 紹介されたとき
このようなときです。
自然発生的にリンクが行われるためには良質な役に立つ記事を書き続けることが望ましいです。やはりSEO対策の力点1(コンテンツ)が重要な事がわかりますね。
積極的に紹介をもらう方法
自らリンクしてください、といった具合で紹介をもらう方法も良いでしょう。
- お店、事業所を宣伝する
- お客さんがブログをやってるなら紹介してもらう
- プレスリリースを行う(そういうWEBサービスがある)
- 同じ業種のお店と自分のホームページをお互いに紹介しあう
- SNSでシェアをしてもらうよう促す
- 地域情報誌やサイトに紹介を依頼する
- 地域ブロガーに紹介を依頼する
- 地域情報誌やブロガーのインタビューに応じる
- 地域にある団体、活動グループや商工会に参加する
例えばこういった行動で紹介をもらうことができるかもしれません。
注意点はリンク販売サービスというのもあって、そういうのを使っちゃいけないという事です。
Googleはそういった違反行為や人為的な過度のリンク獲得には厳しく、ホームページが検索結果に出てこなくなるペナルティを架すことがあります。絶対に使っちゃいけません。
SEO対策の力点3(Googleマップに登録する)
Googleマップ(Googleマイビジネス)に登録することも重要です。
これについては地図対策(MEO対策)のページで別途解説します。
用語だけ解説するとMap Engine Optimizationの略です。
Google検索は検索者の位置情報とも連動していて、その人が検索した場所に近いお店を表示するような仕組みもあるのです。Googleマップへのお店とホームページの登録も有効になってきます。
SEO対策の基礎まとめ
ということで以上です。
色々意識してホームページを運営するのは大変だと思いますが、まずは記事(コンテンツ)を頑張りましょう。
記事を30ぐらい書いてみてホームページに来てくれるユーザーが増えたかどうかチェックして改善を加えたり力点2や3を頑張っていきます。