保険の営業は個人相手のマンツーマンマーケティング、人間関係がこじれたり、売上が達成できなかったりと何かとストレスの多い仕事です。
保険外交員を辞めたい、と思った時はもうシビアな状況になってる事も多いかと思います。
ここではそんな辞めたいと思った方のために何か助言ができればと思います。
ノルマがきつい保険の営業を辞めたい‥
保険の営業を苦しめる1番の理由は新しく契約が取れない、見込み客のリストが無い‥これが第1に挙げられます。
そのために常に見込客リストを作り続けないといけません。
契約を結んでいただいた方に顧客の紹介をしてもらい続けたり、様々な所に足を運んで人脈を作り続ける必要があります。
また
新人の場合は顧客リストを会社からもらえることはないので、自分の友人・知人・前職の職場の同僚や親せきから話を聞いていただけそうな人をピックアップしていかなければなりません。
元々、人間関係の構築が得意な人や濃い付き合いができる人であっても、保険の話を持ち出したとたんに、それまでの縁を切られてしまうケースも少なくないでしょう。
保険の営業を辞めたい、その辞め方
続けたい気持ちがあっても、見込み客が途切れたり、売上を持ってくることができないと、雇用規定上、査定解職に追い込まれてしまいます。
そのうち精神科に通う状況にもなってしまい、医師からはこれ以上続けるのは精神衛生上良くないと言われました。
自ら自主退職を選ぶと、雇用保険の規定上、すぐに失業手当がもらえません。
会社都合による解雇という形式で退職できるよう上長に配慮してもらう人は多いです。
そうすると会社を辞めてすぐ手当が出るので次の仕事に就くまでの収入は確保できます。
保険外交員を辞めて次にどんな職種に転職ができる
ある程度、年数や実績を持たれている方であれば保険代理店あるいは保険会社の営業管理職に好待遇で迎えられる可能性は高いと思われます。
しかし、そういった人はごく一握り。
自分が保険業界にいたいと考えていても、同業他社への転職は厳しいと思います。
転職サイトでは職歴上で「保険会社での勤務経験あり」と書いておけばオファーが来ることもありますが、他社に移っても営業であれば仕事の中身は同じなので結局苦労するだけです。
また保険事務関連は他社での保険事務経験がある人しか受け入れてくれません。
もし、営業職を希望されるのであれば、他業種においては歓迎してもらえるところはあると思います。
自分の例で言いますと不動産業界や建築業界から多くオファーが来ました。
保険業界同様、人員の入れ替わりが激しいところであるので、営業経験があれば受け入れてくれる考えがあるからだと思います。
個人営業、飛び込み営業ではなく「法人営業」「ルート営業」であればお勧めです。
私より先に退職した元同僚の場合、営業職に見切りをつけ、タクシーの運転手、トラックドライバーなどに転身した者もいます。
保険営業を辞めて転職してよかった
自分自身が40歳近くということもあり、また業種に強いこだわりやプライドがあると、転職は厳しいです。
不景気のおりもあり、査定解雇が決まってすぐ転職活動を始めましたが、次の会社が決まるまで半年かかりました。
今は保険業界とは全く違うところに身を置き、年収も目減りしましたが、保険外交員の時に強く感じていた精神的なプレッシャーからは解放され、少しずつ自分らしい生活を取り戻していくことができました。
お金にまつわる知識も身についたので、簡単なアドバイス程度は今も付き合いのある人には続けています。
しかし、一度離れて行ってしまった人と連絡を取っても着信拒否をされてしまうこともあるところがつらいですね。
いま保険の営業を辞めたい方へアドバイス
人生の覚悟を決めて保険外交員の道を選んだ以上、後悔することは絶対に許されないと思います。
後悔することは契約をしていただいたお客様への裏切りにもなるからです。少なくとも自分に関しては、保険外交員をしたことに後悔はしていません。
離れて行ってしまった人もいますが、給付金を受け取って感謝していただいた経験もあるから言えるのですが、人のために尽くすことが人生の中で一番尊いことのうちの一つであることを自分は学んだと思います。
ですから、できる限りのベストはつくす。
ただし、自分の精神を蝕んでまではやってほしくないです。
自分の気持ちがしんどくなったときは潔く降りる勇気を持ってほしいと思います。
少なくとも経験は無駄にはならないと思います。
