一目置かれる人事も不満がある
人事は、会社側の人間として扱われることが多いですよね。
仕事上、他の部署で親しくしている先輩や同期に対しても内容によっては言えないことがほとんどなので、ちょっとした愚痴をもらしたいことや、仕事の悩みを話すこともあまりできず、仕事辞めたいと思って悶々とする方も多いでしょう。
また、どうしても優等生や他の模範と思われたり、求められたりすることがあるので、会社のルールを少しでも反する行為があれば、必要以上にとがめられることがあります。
人事なのにとか、人事のくせにといった枕詞がつくこともしばしばあります。
そのくせ真面目に仕事をしていると、人事なんだから当然でしょと思われたり。仕事の先(お客様にあたる存在)が同社社員のため、相手からの言葉に容赦はありません。
まじめちゃんと思われ、会社側の人間と思われることがあるので、自分の性格などを知ってもらうまでは、飲みに誘われたり遊びに誘われたりするのも、他の人より少ないこともありました。
人事の仕事を辞めたいと思った理由は
社員の悪い部分が見える
人(社員)の良いところも悪いところも見えてしまうのは辛い面があります。
良いところは、問題ありませんが悪いところで言えば、社員が何かしらの問題を起こせば始末書を見たり罰せられることも知ります。
当然不可抗力や、やろうと思ってやったわけではないようなこともありますが、自分の利益だけを考えてやったような事案を見ると人間の悪い部分ばかりが見え、嫌になりました。
人材採用の大きな責任
採用という観点で見れば、時代として新卒採用が難しくなってきているところが挙げられます。
少子化が進み、ただでさえ採用できる市場が減ってきていて、さらにはその中から企業として求めるレベルの学生も減ってきています。
そんな中でも、営業のように必須の数字があり、質をとるのか量をとるのか、人事の仕事での大きな責任です。
「人事が使えない社員をとった」なんて各部署から言われる事も。
そういったきっかけでこの仕事を辞めたいと思ったのです。
人事の仕事を辞めて、他の転職先ある?
私の周りの人事を辞めた人も、他の企業の人事に転職した人が多いです。
どこの会社でも使える知識とスキルを持っている人がほとんどですし、仕事に対する姿勢や真面目さと言われる部分もそれなりに持っていると判断されます。
ビジネスマナー一つとってみても、一から教える必要はないと思われますし、常識があると判断されやすいです。
つまり、即戦力となる知識やスキルを身につけている人がほとんどなので、再教育の必要がないと判断されているのだと思います。
転職しやすい業界は人材系
業界などについては、人材系が多く人材派遣会社や研修サポートをするような教育系の業界です。
人を相手に仕事をしていたからということや、人にものを教えるということも、多くありますのでそういったことが関係するかと思います。
採用の仕事として新卒採用のため、学校とお付き合いすることもありますので、学校の就職相談窓口的なところの仕事もあると思います。
総合的に見れば、また人事系や人と関わる業界が多いですが、人事=信用あると思われ、即戦力さえ求められなければ、案外どの様な業界、職種でも転職の可能性はあると思います。
人事の仕事を辞めて良かったことなど
良かった点としては、会社側の人間と思われないことが楽だと感じています。他の模範となるように行動するといった、必要以上の責任を感じていません。
かといって、それまでの経験で自分に染みついている部分がありますので、一般的な常識ある行動を無理なく意識せずにできます。
会社の考えも言わずもがなで分かりますので、理解ある真面目な社員と捉えられます。
良くなかった点としては、人事ではないイチ社員になると会社としての方針などの真意がつかみにくいところです。
トップダウンがほとんどの会社だと、ルール一つ決まっても末端の人間まで落ちてこなかったり、落ちてきてもタイムリーではなかったりします。
また、なぜそうなったのかなどが分からず、ただ言われたからやるといったやりがいが見いだせないことがあります。
人事の仕事を辞めたい方へのアドバイス
今後仕事を続けても続けなくても、人事としての経験は意味のあるものになると思います。
「人事にいた」というだけで、必要以上の評価をされます。
優秀、信用できる人、真面目など、企業や人の評価は自然とあがります。また、知識やスキルとしても使えないものは一つもありません。ですから、「人事にいた」だけでもうけものです。
しかし、その所属期間も短ければ意味がありません。むしろ、人事という重要な部署では耐えられない人、などとマイナスに捉えられてしまう可能性もあります。
所属期間が短い人は、まだ辞めない方がいいです。人事は人事の中で悩みを打ち明け合い、解決していくことを薦めます。
人事に配属されるというだけで、会社側からも期待され信用されていることだと思いますし、社員からも頼りにされているものです。重荷と捉えず、ありがたいことと捉えて楽しいワークライフにしていただきたいです。
転職を考えるのはある程度の経験を積んでからでしょう。
